かぐや姫の物語(2013年)

顎です。

良い顎です。

見事です。

 

 

捨丸という名前が気になったり、

媼のおっぱいが気になったり、

顎が気になったり、

とにかく視聴中はいろいろ気になりすぎて物語に入って行けなかった…!

かぐや姫も魔性の女すぎて恐ろしいです。

好きなように生きられなかったことには同情するしかないのですが、見事なまでの天然魔性っぷりでした。

美人は罪深いですね。

 

そんなわけで、見終わった直後の感想としては「あぁすごい豪華な竹取物語だった」くらいのものだったのですが、改めて考えるとかぐや姫がなぜ地球にやってきたのか、なぜ帰郷を悲しむのかのアンサーはしっかりと物語の中に描かれていて思わずおー!っとなりました。

全てを描かないで、断片に忍ばせ全体を作り上げる。こういうの大好きです。

もしまだご覧になっていない方がいらっしゃったら、ぜひかぐや姫の魔性っぷりにも御門にも惑わされずに見て頂きたい。

見る者の思考を止めに入った顎の罪は重いです。

 

翁と月人、それぞれかぐや姫の幸せを願い自分の思惑通りに姫を動かそうとしますが、幸せの暴力という者は恐ろしいですね。

「自分ではなくあなたのため」

「最上の幸せ」

誰かのためになると頑張れるとはよく主人公が口にする綺麗ごとですが、本当に質の悪い悪役とは純粋な善人というのはよく言ったものだなと思います。

 

「こんな作画」といえばそう感じるのも致し方ないものですが、やはり人間らしさを描かせたらジブリは最強ですね!

冒頭赤ちゃんの赤ちゃんは思わずふにふにしたくなる愛らしさです。