神様はじめました/神様はじめました◎

恋愛系苦手な私が2015年冬アニメで一番楽しみに見ていたかもしれない。

恥ずかしい台詞が飛び出すたびに「うわ…うわ…」と指で目を覆いつつ隙間から見ていたかもしれない。

いきなり神様になってしまった普通の女の子・ななみと神様・妖怪がいりまじってドタバタな毎日を送るアニメが「神様はじめました」です。

原作は少女漫画みたいですね。いつものことながら未読です。

 

 

 第一期は2012年ですか!そんなに昔ですか!

正直一期の時点でネット界隈でもそんなに話題に上ることもなく、まさかの二期にはびっくりしました。

 

まずなんといってもななみちゃんが可愛いんですよ…!

頑固・頑固・頑固the頑固。そして絶対に諦めない不屈の精神の持ち主。

恋愛漫画っていうとじめじめと思い悩む展開がいつまでも続きそうなイメージがあったんですが、最近の少女漫画は快活なお嬢さんも多いですね。

正直このアニメの魅力はななみちゃんだけで50%語れます。

怒って泣いて笑って怒るななみちゃん可愛い!

一方お相手の巴衛は狐耳ツンデレ和服男子というまぁ女子が好きそうなテンプレ男子…ですがこのアニメにおいては有能な突っ込み役です。

あまーいあまーい台詞のあとに雰囲気をぶちこわす強烈な突っ込みを繰り出します。

正直むずがゆいほどの台詞は大の苦手なんですが、このシーンの切り替えの潔さでテンポよく見られるところも魅力ですね!

監督の大地丙太郎監督は演出出身ですが、一期二期とも素晴らしい脚本を書き上げてくれました。

過去に手がけられたギャグアニメと少女漫画原作アニメの良いところを合わせて作られた本作が面白くないわけがない。

ただ一期後半、二期は蕁麻疹が出そうな言葉が連発されますが…まぁ、多分原作の一番の魅力がここなんだろうなと思いつつななみちゃん可愛いなって思ってればいいと思います…。

 

あともう一つ特筆しておきたいのが音楽。

OPEDを歌われるはなえさんの声がなんとも癖になってつい鼻歌が出てしまう。

鞍馬のダテンダテンダッテンはほぼ反則です。

 

作画はあまり動かないんですが、ぼんやりとした色彩とこれまたパパッと代わるシーン切り替えの早さは本作の特徴でしょうね。

海外スタジオもフル活用して崩れることもありません。

女性ターゲットということでビジュアルには気を使うでしょうし、淡白なキャラクターデザインともあっています。

 

ただ2期は少し不満…というか原作を無視出来ないからだとは思うんですが、まず悪羅王がてっきり2期のメインになるかと思いきや、中途半端な解決方法で最終回を迎えてしまいました。

また舞台があちらこちらになるので、ミカゲ社はもちろん鬼切虎徹、学校などの日常シーンの出番がほぼありませんでした。同じことをやるわけにはいかないし、1クールという縛りもあるので仕方ないのですが、正直3期があるかどうかも分からないので余分なところはスッパーンとしても良かったんじゃないですかね。

ただ悪羅王、天狗山、そして桃園家と「家族」がテーマになっているようなところもあったので、無視するわけにはいかなかったのかもしれませんが。

 

部分的に砂糖の固まりがはいっているものの、お互いの心境の変化などはとても丁寧に描写されていますし、恋愛アニメなので多少はね?

神様も悪役もキャラがたっていますし、ギャグ成分も多めなので性別問わず割と楽しく見られるのではないでしょうか。

あるのかないのか分からない三期でものんびり期待して待っていたいところです。