ルーシー(2014)

大分前に友達と映画合宿をしたさい鑑賞した一本目。

 

 

 

 

普段人間は脳を10%しか使っていない。

平凡な女子学生ルーシーはひょんなことからマフィアの麻薬取引の運び屋になってしまう。

その方法は下腹部に怪しげな薬をいれ、目的地で取り出すというもの。

しかしこの薬が袋から漏れ、その影響でルーシーの脳が活発化してしまったことから様々な能力を発動してしまい、制御出来なくなる。

制御のためにはさならる薬が必要だし、一体この身体がどうなってしまうのか分からない。

ルーシーはマフィアの追っ手から逃げつつ、脳科学界の第一人者ノーマン博士にあうべく奔走する。

ルーシーの身に待つ運命とはーー

 

というのが大体のあらまし。

正直最初はめちゃくちゃおもしろそうな展開。いやそんな無駄話してないで警察呼べよとか言わない。なかなか話が進みそうになくても言わないうおおおおマフィアこええええ理不尽さこええええ…

もうネットの低評価レビューなんてふぁっきゅーって…思っていた時期がわたしにもありました。

 

脳がだんだんと100%に近づいていくたびにルーシーはどんどん人間離れしていきます。

関係ない人間は容赦なくぶっ殺すけどマフィアのボスは殺さない優しさライセンスも持ち合わせているしルーシー最強説爆誕。

ルーシーが強くなるのに合わせ戦い方も段々激化。

この変化の様子がすさまじい。

あぁ段々ルーシーの脳強くなっちゃってるよぶっ壊れちゃってるようわぁやばいよやばいよ…っていう変化にとんでも理論が合わさり謎の説得感が爆誕。

もうルーシーの目がビキビキビキ…ときただけでオロオロしていたルーシーが最終的にすべてを悟った賢者の目で無双していく様はかなりハイスピードなアトラクションって感じ。

 

で、問題のラストである。

問題である。

え?っである。

いやいや言わんとすることは分かるんですよ…展開はかなりスピーディーなんですが、ルーシーの覚醒に合わせて少しづつ説明があるのでこのへんの説明も全部拾った上で戦い方に反映し最後の結末にまとめるっていうのも良いと思うんですよ。

ただ言わせて下さい。

 

伝えたいことがあったらどんな映画でもいーんかーい!

 

最終的に脳の話じゃなくて世界と繋がって人類の進化についての話になるんですが、果たしてその話を展開するのにこの能力系アクション満載の映画が適任だったんだろうか。

最後の最後にいきつくのはあんな無機質な人間の生産物を模したもので良かったんだろうか。

 

そしてこのガッカリ感のデジャヴ…あぁそうだこれ、封神演義読み終わった後のガッカリ感だ…。

話は違うけれど、最終的にああなっちゃうのはなんか大きなところに逃げられた気がして残念な気分になってしまうのはわたしだけでしょうか。